いよいよ投票が始まります。
昨年秋に、プロジェクト 10^100 としてアイデアを募集したところ、170 か国以上のユーザーの皆さんから 15 万(約 10^5.2)を超える非常に多数のご応募をいただきました。寄せられたアイデアは、幅広い分野への投資から、特定の分野での技術や実装など、多岐にわたっています。1 つのトピックに同様のアイデアが多数寄せられていたため、Google では、多数のアイデアの最も革新的な局面を組み合わせて、特定の大きな問題を解決する新しい方法を生み出すことにしました。この方法で選出した 16 の大きなアイデアをここでご紹介します。これらのアイデアはそれぞれ、ご応募いただいた多数のアイデアが基になっています。これは確実に世界中の人に役立つアイデアであり、提案された戦略はどれも創造性にあふれています。
投票が完了しました。近日中に、最終的に選ばれたアイデアを発表いたします。
機会提供
銀行や IT 系企業と提携し、世界中の人々がより手軽に金融サービスを利用できる環境を整備します。多くの方々から、より利便性が高く洗練された新しいバンキング サービスを提供することで、世界中の人々の生活の質を向上できるという意見が寄せられました。具体的な提案としては、開発途上国向けに地域に即した廉価なバンキング ステーションを開発する、モバイル ネットワーク用の SMS ソリューションを構築する、学校のカリキュラムにバンキング サービスを取り入れる、などがありました。
コミュニティ
世界中の都市や人口のデータを分析し、オンラインでアクセスできるようにする活動を支援します。世界人口の大部分は都市部に集中しており、都市中心部の人口は現在も増加し続けています。人類が環境に及ぼす影響を把握し、住民が詳しい情報に基づいて的確に意思決定する上で、都市情報の価値は高まっています。多くの方から、都市が抱える問題について住民がテキストや写真で意見交換できるウェブサイトの作成、都市プロジェクトの包括的なデータベースの整備、携帯電話による交通情報の収集と混雑の予測など、さまざまなアイデアをいただきました。
環境
税の透明性を高め、社会の持続的な発展を可能にするような税制を確立するために、最も効果的と思われる活動に資金を提供します。このアイデアは、世界中のユーザーから寄せられた税金関連の提案に基づいています。たとえば、所得税から消費税に移行する、社会的に意義のある活動に参加した人の税金を減免する、一般市民が税金の使途を認識してその決定に関与できるようにする、などの意見が寄せられました。この分野に関する多くの方々のアイデアから、驚くほど可能性を秘めた領域であり、データを重視した高度な分析により、効率を大幅に改善できることが浮き彫りになりました。
教育
有力なメディアを通じ、技術者や科学者を好意的に扱う団体や番組を支援します。このアイデアでは、若者文化に向けて科学者・技術者のポジティブなイメージを発信している団体を支援することで、職業として技術者や科学者を選択する若者を増やしたいと考えています。寄せられた科学者・技術者のイメージ向上策としては、技術者の 1 日密着番組をオンライン ライブラリで公開する、IT ニュース専門のオンライン チャンネルを設立する、1 人の科学者・技術者がどうやって世界を変えたかを感動的な実話として伝える、などがありました。このアイデアを実現するには、このような活動を行っている公的な支援団体と協力する必要があるでしょう。
エネルギー
新たな輸送技術を開発し、より少ないエネルギーで効率的に、ただしこれまでより事故の少ない方法でより多くの人々が移動できるようにします。今日の交通手段のほとんどは、百年以上前に発明されたものです。速度、安全性、コスト、環境効率などを少し改善するだけで、人々の生活、ひいては地球環境に大きな影響を及ぼすことができます。このような改善を念頭に置いて、輸送技術に詳しい数多くの方が、水素電池自転車から通勤用に最適化された飛行船までさまざまなアイデアを寄せてくださいました。このような目標を共有できる企業や組織との提携、支援により、これらのアイデアを可能な限り実現し、公共交通機関の革新を後押しします。
教育
世界中の学生が、教材をオンラインで簡単に入手できるようにします。教育コンテンツの多くはオンラインで無料配信されていません。このテーマについても、さまざまなアイデアが寄せられています。講義、教科書、録画されたセミナーなどのコンテンツ所有者がオンラインで情報共有できる方法、教育者がにインターネットを活用する機会を増やす方法、教材にコンピュータやモバイルからアクセスできるようにする方法などさまざまなアイデアをいただきました。
その他
ユーザーが地域の情報をタイムリーにレポートできるよう支援します。地域情報の提供というテーマのもとに、リアルタイム ニュース(火事、自然災害、交通事故)、携帯端末による人々の健康状態の追跡、凶悪犯罪、自然災害、救急医療機関に関する情報の提供など、さまざまな情報を対象としたアイデアが寄せられています。このアイデアを実現するためには、地域の重要イベントから世界的な重大ニュースまで、身の回りで起きた出来事を一般市民が簡単にレポートするためのシステムを開発する必要があります。
安全保護
地雷の探知と撤去の効率的な戦略を開発する国際機関に資金を提供します。地雷は依然として世界規模の重大な問題です。今でも 70 か国におよそ 1 億 1,000 万個もの地雷が、いつ爆発してもおかしくない状態で埋まっています。こうした地雷によって、毎年 5,000 人以上の尊い命が失われ、そうした被害者の約 70% が一般市民、そのほぼ半数が子供たちなのです* 効率的な新地雷撤去プログラムは、地雷のないエリアを拡大することにとどまらず、難民の帰還、緊急援助の効率的な配給など、より広範な社会利益をもたらします。このテーマに関しても、ロボット、人間、動物による探知戦略をはじめ、さまざまな提案が寄せられています。 *www.icbl.org
コミュニティ
世界中のすべての人々が自分たちの政府や地方自治体の活動について簡単に知ることのできるウェブサイトを作り、行政の改善に向けて市民が行動を起こしやすい環境を作ります。政府の透明性をテーマとしたアイデアは他にも数多く寄せられました。たとえば、法案の詳細や政治家の投票記録を公開する、公共予算をオンラインで検索できるようにする、危急の問題についてソーシャル ネットワークにより住民投票を行って代議員に市民の声を伝える、などさまざまなアイデアをいただきました。
教育
アフリカの若者が質の高い教育を受けられるよう支援します。教育が満足に受けられない子供たちに質の高い教育や設備を提供する、アフリカの明日を担う優秀な若者を集めてリーダー養成プログラムを実施する、アフリカの教師たちが協力して知識を共有するためのオンライン ネットワークを提供するなど、数多くの意見が寄せられました。
機会提供
社会起業とは、社会問題の解決や社会の変革を主たる目的としたベンチャー企業を指します。社会起業家を支援するためのアイデアを多数頂きました。具体的なアイデアの例に、起業のスキルを教える学校を農村部に設立する、開発途上国の起業家を支援する、実現可能かつ、地域に持続的な変革をもたらす事業を構築するために必要な資金とノウハウを提供する、などがありました。
コミュニティ
災害マッピング データが即座に入手できる環境を整備し、ハリケーン、地震、津波などの自然災害発生時に、より的確な対応が可能となるようにします。具体的には、人工衛星、無人航空機、地上通信を駆使して、高解像度の画像・動画を収集したり、その情報を表示・蓄積するシステムを開発し、災害弱者を保護する政策者や国際機関が利用できるようにする必要があるでしょう。こうする事によって、危機に際しての政策がより詳しい情報に基づいた、的確なものになるようにします。
教育
若者向けの科学や工学の教育を充実させるための活動を支援します。テクノロジーの発展と技術研究については、さまざまの国の方から意見をいただきました。
コミュニティ
人々が身近な問題を適切な関係当局に報告提起するための問題報告ウェブサイトを構築します。通常、ソフトウェアのテスト担当者がエラーを発見しツールを使って問題を報告すると、そのレポートは修正を担当するチームに自動的に転送されます。これに似たシステムを開発して現実世界に適用すれば、誰もがどんな問題(たとえば、道にできた危険な穴)についても報告でき、非常に重要だと判断された問題は適切な関係当局(たとえば管轄の警察署)に転送されます。このアイデアは、警察への犯人通報、地方自治体への環境問題の報告など、寄せられたさまざまな分野の報告システムに適用できます。
健康
個人の健康データのリアルタイム トラッキングと過去の病歴の分析を通じて、健康上の問題を予測し救急医療の負担を軽減します。このコンセプトを提唱する方々からは、さまざまなアイデアが寄せられました。このアイデアは、先進国でも発展途上国でも実現できます。また、収集したデータは、個人の健康状態を管理するためだけでなく、地域の傾向を分析し疾病の流行を防ぐ目的にも利用できます。
コミュニティ
集団虐殺や人命救助に関する情報を配信できるツールを開発、改良します。集団虐殺を防ぐ方法、危険地域特定や早期の警告のために必要な技術とデータ収集手法はほぼ確立されているので、国際的救済機関の連携の強化、資源分配の効率化、タイムリーな政策の立案、既存の人道的支援の評価などに役立てる事ができるよう、これらのデータの利用を広範囲に広めていきます。